日鉄が世界初、電炉一貫で高級電磁鋼板を製造・供給
日本製鉄は、広畑地区(兵庫県姫路市)に新設した電炉の商業運転を開始した。電炉一貫による高級電磁鋼板の製造・供給は世界初という。2030年度までに大型電炉の高級鋼量産技術も開発する。
広畑電炉の投資額は約280億円。製造時の二酸化炭素(CO2)排出を削減し、23年度に投入するグリーン鋼材などを生産する。
脱炭素への移行期にあって同社は茨城県神栖市に大型化を見据えた小型電気炉(処理量約10トン)を設置し、24年度から試験を行う。 低品位鉄鉱石を水素直接還元した還元鉄と鉄スクラップを原料にした大型の電炉一貫工程(処理量約300トン)を実機化していく。
日刊工業新聞 2022年11月02日