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川崎重工が640両追加受注に成功、ニューヨークを走る「地下鉄車両」の特徴

川崎重工が640両追加受注に成功、ニューヨークを走る「地下鉄車両」の特徴

地下鉄車両「R211」

川崎重工業は、子会社の川崎車両(神戸市兵庫区)の米国法人を通じて、米ニューヨーク市交通局(NYCT)から地下鉄車両「R211」を640両追加受注した。受注額は約17億ドル(約2500億円)。NYCTからは2018年にR211を535両受注しており、契約のオプションの第1段階が行使された。ニューヨーク地下鉄の車両老朽化や利用者増加への対応のため、既存車両から置き換える。25―26年に納入する。

18年受注の535両は23年までに納入を完了する予定。追加受注した640両は米ネブラスカ州のリンカーン工場で構体を製作し、同工場と米ニューヨーク州のヨンカース工場で機器取り付け、最終組み立て、機能試験を実施する。

オプションは第2段階の最大437両が残っており、NYCTが25年までに行使するか決める。全て行使されれば、総数1612両、総額約41億ドル(約6000億円)の受注となり、川重の鉄道車両受注で過去最大となる。

R211は混雑時のスムーズな乗降のため従来よりドアが広いのが特徴。川重はNYCTには2200両を超える納入実績がある。

日刊工業新聞 2022年10月28日

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