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低コストで短納期、IHIがメタネーション小型装置を投入

IHIは二酸化炭素(CO2)を水素と反応させてメタンを合成するメタネーションの小型装置(写真)を発売した。製造量は毎時12・5ノルマル立方メートル。設計を標準化し、費用減や短納期化を実現した。価格は1億―2億円程度(消費税込み)で、据え付け費用が別途必要。納期は約1年半。工場や研究所のカーボンニュートラル温室効果ガス排出量実質ゼロ)対応向けに、年間10台の販売を目指す。

現状は顧客ごとに個別に装置を製作、納入している。メタネーション装置の試験運用の需要が多く、設計を標準化し製品化した。

工場などで排出されるCO2からメタンを合成し、天然ガスの代替燃料として利用する用途を見込む。

IHIは「環境価値管理プラットフォーム」と呼ぶデジタルサービスを展開する。将来は合成メタンの環境価値を定量化・デジタル資産化して外部市場に流通する仕組みを構想する。

中・大型の装置も技術開発中。数年以内に毎時数百ノルマル立方メートルの中型、2030年までに毎時数万ノルマル立方メートルの大型の技術確立を目指す。

日刊工業新聞2022年10月24日

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