冬も売り込む「着るエアコン」、商機はどこだ
富士通ゼネラルが携帯型エアコン「コモドギアi2=写真」で冬場の需要獲得に力を注いでいる。これまでは暑さによる労働災害が多い夏場に採用実績が集中していたが、冬季の寒さ対策や、冬でも暑さ対策が必要な作業現場の需要を掘り起こそうと、秋の展示会などを通じて売り込みを強めていく考えだ。
同製品は熱を吸収または放出する半導体素子の働きで首周りを冷やしたり暖めたりする装置。“身に着けるエアコン”の触れ込みで累計250社以上が採用した。ただ実績の9割が夏季(4―9月)に集中している。
そこで冬季の利用例として、製鉄所やプラントなどの暑さ対策にも使える点を、ブログや展示会で訴求する。この一環として福岡市博多区のマリンメッセ福岡で19日に開幕する安全衛生機器の展示会「緑十字展2022」に出展し、採用拡大を図る。(川崎)
日刊工業新聞2022年10月17日