コマツが国際見本市で披露、初フル電動化「ホイールローダー」の実力
コマツは24―30日にドイツ・ミュンヘンで開かれる建設機械の国際見本市「bauma2022」に、フル電動ホイールローダーのコンセプトマシン(写真)を出展する。米ムーグ(ニューヨーク州)との共同開発機種で、ホイールローダーのフル電動化はコマツとして初めて。
同見本市終了後に生産性や稼働時間などを確認するための実証試験を共同で行う予定。当該機は7トン級のコンパクトクラスで、欧州では多く出荷しているクラスとしている。
コマツのホイールローダーをベースにムーグ製の電動シリンダーやモーターを組み込み、電動化に伴う車体の再設計や細かい部品などは両社で共同開発した。電動シリンダーやバッテリー管理システムなどと全電動走行システム、作業機システムを連携させ、高効率のエネルギー供給と高い操作性を実現する。フル電動のため屋内外を問わず、騒音や排ガスを気にせず作業が可能になる。
同見本市ではショベルのフル電動対応についても、オペレーター非搭乗式ミニショベルのコンセプトマシンなど複数機種を出展予定。電動化の進展をアピールする。
【関連記事】 建機メーカーが大注目する異色のレンタル会社
日刊工業新聞2022年10月13日