ヤマト運輸が海上輸送の規模を6倍に拡大するワケ
ヤマト運輸はフェリー事業大手のSHKライングループ傘下の東京九州フェリー(北九州市門司区)と共同で、関東―九州間の海上輸送の規模を6倍に拡大した。両社は2021年7月からトラック輸送から海上輸送に変えるモーダルシフトを推進していた。従来のトラック輸送に比べ、温室効果ガスの排出量を年間約1400トン削減する効果があったことから、環境負荷のさらなる低減と輸送効率改善のため、規模の拡大を決めた。
実際の運用では、東京都品川区のヤマト運輸のベース店を22時に貨物を載せたトラックが出発し、横須賀港(神奈川県横須賀市)で積み替えた後、23時45分に出航することを想定。その後、目的地の新門司港(北九州市門司区)に翌日の21時に入港。再びトラックに積み替え、22時30分に福岡市のベース店へと到着する。
日刊工業新聞2022年10月3日