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トヨタ系の車輌運搬船「とよふじ丸」、バイオディーゼル燃料で試験運行

トヨフジ海運(愛知県東海市、武市栄司社長)は、車両運搬船「とよふじ丸=写真」でバイオディーゼル燃料を使った試験運航を実施した。豊田通商が廃食用油を原料の一部としたバイオ燃料と、重油を混ぜた配合燃料を供給した。配合燃料を燃やした際に、燃焼性や安定性といった技術的課題が生じるかどうかを把握する狙い。

8月から9月にかけて計28日間、約5000マイルを試験運航した。完成車を運ぶ通常配船に適用した。豊通子会社の豊通エネルギー(名古屋市中村区)が燃料を2回供給しており、バイオ燃料の配合比率はそれぞれ10%、24%。バイオ燃料は豊通がダイセキ環境ソリューションと連携し、トヨタ自動車グループの食堂で使った廃食用油を原料の一部にして製造した。

とよふじ丸の総トン数は1万2687トンで、中部から四国・九州、および東北・関東の港間を運航している。バイオ燃料の活用による二酸化炭素(CO2)排出量削減効果などは、今後検証する。

日刊工業新聞2022年9月28日

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