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「ノーベル賞の登竜門」、受賞した日本人3氏の名前

英調査会社クラリベイトは学術論文の被引用件数などから優れた研究者を選ぶ「引用栄誉賞」の2022年度受賞者を発表した。日本人では医学・生理学分野で東京都医学総合研究所の長谷川成人脳・神経科学研究分野長、物理学分野で物質・材料研究機構の谷口尚フェローと同機構の渡辺賢司主席研究員が選ばれた。同賞は「ノーベル賞の登竜門」と言われており、22年度は4カ国から20人が受賞した。

長谷川氏は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)や前頭側頭葉変性症(FTLD)といった脳の神経変性によって引き起こされる疾患の進行に関わるたんぱく質「TDP―43」を発見。同疾患の治療や創薬に向けた研究を前進させた。

谷口氏と渡辺氏は、窒素とホウ素からなる固体の層状化合物である「六方晶窒化ホウ素結晶」を高純度で作る技術を開発した。同結晶は、量子コンピューターなどに応用できる材料として期待されている。

日刊工業新聞 2022年9月22日

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