大成建設が開発、独自の植栽基盤材で外構をつくる技術の効果
大成建設は雨水に対して高い浸透性と貯留性(保水)を持たせた独自の植栽基盤材で外構をつくる技術「T―GIレインガーデン」を開発した。道路冠水など都市部で相次ぐ水害の発生を抑制するとともに、緑地の創出によってグリーンインフラの整備を可能にする。各種施設に設ける外構緑地に提案する。
このたび開発した基盤材には、優れた保水性を持つ多孔質の火山砂利を採用。さらに粒径の異なる砂利をバランスよく配合することで土壌中の隙間を確保し、浸透性と貯留性を両立した。基盤材に直接植栽できるため、レインガーデンの範囲を広く取れる。砕石と比較した実証実験では、雨水流出量のピークを約85%低減できた。
日刊工業新聞2022年9月9日