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不動産向けVR作成SaaS、4億円調達

不動産業向けに仮想現実(VR)作成SaaS(サービスとしてのソフトウエア)を手がけるスペースリー(東京都渋谷区)は日本政策金融公庫の資本性ローンと複数のベンチャーキャピタル(VC)などから4億円の資金調達を実施した。2023年中にVR画像を人工知能(AI)で3Dデータに変換するソフトウエアのリリースする。また、有料会員数を現在の7000ユーザーから23年度に11000ユーザーまで伸ばす。

同社が提供するのは、360度カメラで撮影したパノラマ写真からVRコンテンツを作成できるSaaS。賃貸物件などを撮影し、現地に行かなくても間取りや雰囲気を確認できるようにする。VRコンテンツを見たユーザーが興味を示したポイントなどを分析し、オンラインからの反響増加などの効果が見込める。

今後リリースする3Dデータ変換のソフトウエアはバーチャル上で家具を配置したり、壁紙を変更できる。従来よりも「生活のイメージ」をオンライン上で表現する。この特性を生かして、地方自治体などが運営する空き屋バンクへサービス導入を広げる。

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