ニュースイッチ

清水建設がジャカルタ都市高速鉄道の工事受注

南北線2期
清水建設がジャカルタ都市高速鉄道の工事受注

サワブサール駅地上部出入口の完成イメージ

清水建設は、インドネシアのジャカルタ都市高速鉄道(MRT)南北線2期工事において、3駅を含む施工延長約1・8キロメートルの地下工区を受注した。現地の国営建設会社アディカリヤと共同企業体(JV)を組む。受注額は現時点で非公表。工期は約7年半で、2029年内の開通を予定する。両社は2期工事の土木3工区のうち、施工延長約2・7キロメートルの工区も受注している。

新たに受注した「CP202工区」は施工延長1840メートルの地下工区で、地下2層・駅長235メートルのハルモニ駅と地下4層・駅長200メートルのサワブサール駅、それに地下4層・駅長220メートルのマンガブサール駅の建設も含む。トンネル工事は駅間を結ぶシールドトンネル4本で、ハルモニとサワブサール間が延長394メートル、サワブサールとマンガブサール間が延長790メートル。

駅の建設では交通量が多い幹線道路の直下を開削する。施工中は走行レーンの切り回しや道路中央を流れる運河の一部を覆う必要があるほか、近接する建物や地下の埋設管も多く周辺への影響を考慮する必要がある。都市部の土木工事としては難易度の高い案件になるという。

日刊工業新聞2022年9月2日

編集部のおすすめ