コマツは有線式の電動油圧ショベル「ＰＣ１３８ＵＳＥ―１１＝写真」を発売した。国内で導入した有線式電動油圧ショベルは、２０２１年７月に発売した「同７８ＵＳＥ―１１」に続き２機種目。今回の機種は機械質量が１３トン型で前機種の７トン型の約２倍あり、産業廃棄物処理工場や、前機種より広い場所での利用を見込む。消費税抜きの価格は２５３０万円。年５台の販売を目指す。

電動のため排ガスがゼロで、騒音・排熱・振動を大幅に低減。オペレーターのストレスを軽減できる。有線で電源を供給するため、充電式の電動ショベルと異なりバッテリー残量を気にせずに長時間稼働できる強みがある。

電気モーターの特性により車両寿命が延長され、燃料補給やエンジン周りのメンテナンスが不要で車両のランニングコストも削減できる。バッテリー駆動式の電動ミニショベルも２０年に発売済みで、環境対応を求めるユーザーに応える。