トヨタが電池生産増強、最大7300億円投資
トヨタ自動車は、日本と米国で電気自動車(EV)向け電池生産に最大7300億円(約56億ドル)を投資する。日本ではトヨタの工場・所有地や電池子会社に計約4000億円を、米国では2025年稼働開始予定の電池子会社に約3250億円(同25億ドル)を投じる。24―26年に生産を始め、現状比で最大4000万キロワット時分の生産能力増強を目指す。
国内では下山工場(愛知県みよし市)と明知工場(同)で新たに電池生産を手がける方針を明らかにした。24年にパナソニックホールディングスとの共同出資会社であるプライムプラネットエナジー&ソリューションズ(PPES、東京都中央区)が開発した電池の生産開始を目指す。PPES姫路工場(兵庫県姫路市)にも投資する。米国では工場新設を発表している豊田通商との共同出資会社に、追加投資する。
トヨタは30年までに車載電池の生産と研究開発に2兆円を投じ、生産能力を2億8000万キロワット時分に引き上げる計画を掲げる。土地や建屋の費用を除き、今回の投資も同計画の一環。
日刊工業新聞2022年9月1日