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ルネサスが買収する新興ファブレス半導体メーカーの正体

ルネサスエレクトロニクスは、4Dイメージングレーダーを手がけるファブレス半導体メーカーであるインドのステラジアンセミコンダクターズ(ベンガルール)を2022年末までに買収し、完全子会社化する。買収額は非公表。ルネサスは買収により車載・産業用レーダー事業に参入する。

ステラジアンは16年創業のスタートアップ。21年度売上高は数億円規模で、従業員数は約70人。4Dイメージングレーダーは、電波の反射から得た情報を基に、車の周辺環境をイメージ化できる。車載用の先進運転支援システム(ADAS)の高度化に伴って、車のレーダー搭載数は5年後に3倍に増えると予想されている。

ルネサスは22年中にステラジアンの技術を生かした車載レーダーのサンプル出荷開始を目指すほか、レーダー信号処理用のSoC(システムオンチップ)やパワーマネジメントIC、認識用ソフトウエアなどを組み合わせた車載レーダーシステムを開発する。

日刊工業新聞2022年9月1日

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