トヨタが7年ぶり全面改良、新型「シエンタ」の性能
トヨタ自動車は23日、小型ミニバン「シエンタ=写真」を7年ぶりに全面改良し、発売した。前席と後席の着座位置間の距離をクラストップレベルとなる最大1000ミリメートル(従来比80ミリメートル増)に設定。コンパクトな車体を維持しつつ、2列目シートの居住性を高めた。消費税込みの価格は195万円から。月間8300台の販売を目指す。
シエンタは2003年9月に発売し、新型車は3代目。特徴の一つである室内空間を一新し、室内高を従来比20ミリメートル高くするなど開放感のある空間に仕上げた。パワースライドドア開口部の高さも従来比60ミリメートル増の1200ミリメートルにした。
ハイブリッド車(HV)とガソリンエンジン車の2車種を用意。HV(5人乗りタイプXグレード)の燃費(WLTCモード)は1リットル当たり28・8キロメートル。プラットフォーム(車台)は新設計思想「TNGA(GA―B)」をベースに刷新し、剛性を高めた。ホイールベースも伸ばし3列シートでも快適な座り心地を確保した。トヨタ自動車東日本(宮城県大衡村)の宮城大衡工場(同)で生産する。