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ノルウェー製水中ドローン投入、販社社長が語る日本製・中国製にない優位性

ノルウェー製水中ドローン投入、販社社長が語る日本製・中国製にない優位性

ブルーアイロボティクスの水中ドローン「blueyeX3」(中央)と、スペースワンの小林康宏社長(左)

スペースワン(福島県郡山市、小林康宏社長)は、ノルウェー製の水中ドローンを発売した。同国のベンチャーであるブルーアイロボティクス(トロンハイム市)と総代理店契約を結んだ。日本と同じ海洋国家のノルウェーは海底資源探査や水産業、海運関連のベンチャー育成に力を入れており、用途に合わせたセンサーや利便性で「日本製や中国製にはない優位性がある」(小林社長)という。安全保障の観点から原子力発電所近辺の港湾の需要も狙う。

販売する機体は「blueyeX3」で、カメラ付き基本セットの消費税抜きの価格は480万円。2022年末までに10機、年間で数十機の販売を目標とする。潜航水深300メートルの水圧に耐える堅固な設計で重量9キログラム以下と軽く、ボート内などに1人で手軽に持ち運べる。

用途に応じたセンサーやカメラの組み合わせで、現場に合わせた機能拡張が可能。ノルウェーや北欧、英仏など近隣国は関連センサーの種類が豊富なためカスタマイズしやすい。ブルーアイロボはソフトウエア情報も公開しているため「大学や研究機関が自分でアプリケーションを作ることも可能」(同)で、使い勝手が良い。作業時間や水深、水温などのログ機能もあり、養殖などにも利用できる。

日韓工業新聞2022年8月24日

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