ゲリラ豪雨の浸水を予測せよ、NTT-ATなどが実証に挑む
NTTアドバンステクノロジ(NTT―AT、東京都新宿区、伊東匡社長)、日本工営(同千代田区、新屋浩明社長)、東芝、NTT東日本の4社は、埼玉県ふじみ野市と協力し、ゲリラ豪雨発生時の降雨・浸水予測情報を地域住民に配信するシステムの実証実験を始めた。
12月28日まで実証を行い、精度の高いリアルタイム予測情報に基づく災害対応の判断と実行、被害軽減の観点からシステムの有効性を検証する。4社は実証成果を生かし、水害対策サービスとしての提供を検討する。
実証では、東芝の高機能気象レーダー(マルチパラメーター・フェーズドアレイ気象レーダー)と、同レーダーに対応する降雨予測ソフトウエアなどを使って、局地的豪雨の兆候と雨量を発生の30分前に高精度に予測する。過去の降雨観測データを使って予測情報の精度を高めた上で、対象エリアの浸水状況を予測。時系列に沿ったアニメーションで表示し、自治体職員の判断を支援する。
予測の結果などを使って、数時間先までの浸水の危険度を示したハザードマップも作成し、対象地域の住民のスマートフォンアプリに配信し、避難などの対応に役立てる。
日韓工業新聞2022年8月22日