トヨタ系部品メーカー「ジェイテクト」、初のBtoC事業の中身
ジェイテクトは、自転車用のセラミックボール軸受「鬼ベアリング=写真」を20日に発売する。自転車用の軸受を自社ブランドで販売するのは初めてで、これを機に自転車用の軸受市場に本格参入する。同社がBツーC(対消費者)ビジネスを展開するのも初めて。製品価格は前輪と後輪に装着する軸受と工賃を合わせて12万円(消費税込み)。
自転車専門店「ワイズロード」の大阪本館(大阪市中央区)と名古屋本館(名古屋市中区)で限定30セット販売する。ロードバイク用で仏マヴィック製ホイールのオプション製品として取り扱う。
セラミックボールを採用し、内外輪はステンレス製。同ホイールの標準品の軸受に比べ、17―18%の軽量化を実現した。内外輪軌道とボールとの接触状態や潤滑などの工夫で、低トルクと高剛性を両立。「長距離を走るにも、惰性で走る距離が長くなる分、こぐ回数が少なくなる」(アフターマーケット事業本部)という。
今回の参入を機に、ジェイテクトは自転車向けの軸受の販売数量拡大と本格的な事業展開を図る。
日刊工業新聞2022年8月11日