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低迷続くトラック販売、品質不正問題の日野自は主力が67%減

トラック業界関係者がまとめた7月の普通トラック(積載量4トン以上の大型・中型トラック)の販売台数は、前年同月比38・8%減の3974台と、9カ月連続で前年同月の実績を下回った。各社、半導体不足や中国・上海のロックダウン(都市封鎖)による部品供給不足によって工場の稼働率が低下し、販売にもマイナス影響が及んだ。

4社中3社が前年同月の販売実績を割り込み、UDトラックスのみ微増だった。「需要はあるが、部品・部材の制約から供給が頭打ちになっている」(業界関係者)という。3月に国土交通省からエンジンの型式指定を取り消す処分を受けた日野自動車は、主力の大型が同67・9%減と大幅に落ち込んだ。

車種別の販売実績は、中型トラックが前年同月比45・6%減の1315台。いすゞ自動車が同53・4%減、三菱ふそうトラック・バスが同50・6%減、日野自が同38・0%減と大幅に落ちた。

大型トラックは同34・8%減の2659台で着地。日野自が大きく落ち込み、いすゞが同21・1%減、三菱ふそうは同18・6%減となった。

日刊工業新聞2022年8月22日

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