日産からトヨタにOEM切り替え、スズキが全面改良したミニバン「ランディ」の性能
スズキは、3列シートミニバン「ランディ」を全面改良し、8日に発売する。今回、トヨタ自動車の新型ミニバン「ノア」のOEM(相手先ブランド)供給を受ける。トヨタから国内でのOEM供給は初めて。価格は310万6400―369万7100円(消費税込み)。販売目標は年間1200台。
新型ランディは7人乗りのハイブリッド車(HV)と8人乗りのガソリン車を用意。HVは排気量1800ccエンジンを搭載したハイブリッドシステムを採用。燃費(WLTCモード)は2輪駆動(2WD)車で1リットル当たり23・2キロメートルとした。
ランディは2007年から日産自動車の「セレナ」のOEM供給を受けていた。今回の新型で、トヨタからのOEM供給へと切り替える。資本・業務提携を結ぶスズキとトヨタは、インドやアフリカ、欧州で相互にOEM供給をしており、今回スズキの国内モデルまで協業を広げた。
スズキと日産のOEMについては、スズキからの軽商用車「エブリイ」、軽乗用車「エブリイワゴン」、軽トラック「キャリイ」の3車種のみとなる。
日刊工業新聞2022年8月2日