住友建機が投入、「マテリアルハンドリング機」新製品の性能
住友建機は金属スクラップ業者向けに、マテリアルハンドリング機「SH235XLC―7LM=写真」など3機種を発売した。油圧ショベルに発電機と制御盤を搭載し、アーム先端部に金属吸着用マグネットや非鉄金属用のグラップル(つかみ機)を装着することで、大量のスクラップを短時間に効率良く扱う機械。新製品は前端・後端半径が短く、狭所や障害物の多い現場でも円滑な作業を可能にした。
消費税抜きの価格は機種により3100万―4200万円。3機種合計で年間30台の販売を目指す。
全機種とも特定特殊自動車排出ガス規制法(オフロード法)の2014年基準に適合。作業状態が見やすいように運転席がエレベーター式に昇降し、最適な作業ポジションを得られる。運転席は作業中の揺れを抑える設計になっており、安全に安定した作業を続けられる。
230度の広角と上空からの俯瞰(ふかん)画像をモニターに表示し、安全確認を容易にした。メンテナンス面では独自の遠隔稼働管理システム「ジーナビ」を標準装備。マグネットの直径は1170ミリメートルと1370ミリメートルの機種がある。マグネット吸着能力は7LM型の場合で920キログラム。
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日刊工業新聞2022年7月26日