電力ためずモーターを駆動できる、エネルギーインターネット技術とは?
名古屋大学の東俊一教授と岩田拓海大学院生らは、電力をパケット単位でやりとりするエネルギーインターネットで動く装置の制御技術を開発した。最大休止制御という手法を考案し、電力を電池などにためずにモーターなどを駆動できる。エネルギーインターネットの実現に向け、電池などの電力平滑化デバイスを追加することはコストが増えるため現実的でなかった。
モーターなどのアクチュエーターが必要な時に必要な電力パケットをネットワークから調達して制御する。これを複数のアクチュエーターを同時に駆動する時間帯を最小化する制御問題として定式化して解いた。複数のアクチュエーターが同時に休止する時間を長くとれることになる。
実験では同時駆動時間帯を最小化しながらも、システムの出力を目標値に到達できた。間欠的な電力供給を前提として稼働する制御法になる。
日刊工業新聞社2022年7月21日