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需要増の「チェキ」フィルム、富士フイルムが20億円投資で増産

富士フイルムは約20億円を投じ、神奈川事業場足柄サイト(神奈川県南足柄市)にインスタントカメラ「インスタックス(チェキ)」用フィルムの生産ラインを増設する。今秋に稼働予定で、フィルムの需要拡大に対応する。生産能力は現状比最大2割向上する見通し。大型の設備増強は2016年春以来となる。

チェキの需要増を背景に、フィルムの出荷量も増加している。新ラインでの生産内容は公表していないが、神奈川事業場足柄サイトでは86ミリ×54ミリメートルのミニフォーマットや、86ミリ×72ミリメートルのスクエアフォーマット、86ミリ×108ミリメートルのワイドフォーマットのフィルムを生産している。

富士フイルムホールディングスは、チェキを含むイメージングセグメントの21年度売上高が20年度比16・9%増の3334億円だった。21年12月に発売された最上位機種のチェキ「インスタックス ミニ エヴォ」について、後藤禎一社長は「需要に生産が追いついていない状況が続いている」としていた。

日刊工業新聞2022年7月19日

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