自動車の世界生産は軒並み減少も…日産は11カ月ぶり増加の背景

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乗用車メーカー8社が発表した5月の生産・販売・輸出実績によると、8社合計の世界生産台数は前年同月比0・2%減の162万1866台だった。3カ月連続のマイナスだが、減少幅は縮小した。半導体不足が続いているほか、中国・上海のロックダウン(都市封鎖)や物流の混乱で部品供給が滞ったことが響いた。

メーカー別では、トヨタ自動車の世界生産が前年同月比5・3%減の63万4940台となった。国内15万台、海外55万台の生産を計画していたが、ともに下回った。国内生産は同28・5%減の14万4204台だった。上海でのロックダウンなどによる部品供給不足で、工場の一部で稼働停止を余儀なくされた。

一方、海外生産は同4・6%増の49万736台で着地した。インドネシアなどでの生産が、前年に新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた反動で増加した。半導体不足の影響が少なかった欧州も好調だった。

日産自動車の世界生産は同1・7%増で、11カ月ぶりにプラスに転じた。海外生産は同3・7%減だったが、国内生産が同77・9%増と大幅に伸長。ハイブリッド車(HV)「ノート」の増加が寄与した。

6月はホンダが国内工場を通常稼働に戻すなど、回復の兆しはある。ただ、トヨタやスズキは部品不足などにより、一部工場の稼働を止めた。7月もトヨタやダイハツ工業が生産調整を予定するなど、不透明な状況はしばらく続きそうだ。

日刊工業新聞2022年6月30日

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