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パスタを自動調理。プロント新店舗で”働く”ロボットの全容

プロントコーポレーション(東京都港区)は27日、パスタ自動調理ロボットを導入した新店舗を公開した。30日から丸の内ビルディング(東京都千代田区)にオープンする。同ロボットは注文に応じて麺のゆでから具材の供給や調理、洗浄まで全自動で行う。料理の提供時間を早めながら、人手不足の課題解消を目指す。5年間で同ロボットを使った店舗を50店舗まで増やす計画。

ロボットはテックマジック(東京都江東区)と共同開発した。独自のロボットアームで4つのフライパンを状況に合わせて操作する。人工知能(AI)の画像認識で具材の状況を把握して調理ミスを防ぐ。調理工程は最速45秒で完了する。従業員はパスタを盛りつけるだけでよく、店舗の省人化につながる。プロントコーポレーションの杉山和弘常務取締役は「人件費に加え、調理が盛りつけだけで済むため教育のコストも抑えられる」と話す。社食や学食の領域での活用も目指す。

テックマジックは2018年創業のロボットスタートアップ。パスタ調理ロボットに加え、食器を仕分けるロボットなどを開発している。22年7月にはオーダーメードのサラダレストランを手がけるCRISP(東京都港区)の「CRISP SALAD WORKS麻布鳥居坂店」(東京都港区)にサラダ調理ロボットを導入する予定。白木裕士社長は「(サラダ調理ロボットの)開発はほとんど終わっている。後は導入するだけ」としている。同社は今後5年間で1000台のロボットの導入を目指す。

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