コマツが農業用ブルドーザーの強みをインドネシアで発揮する

  • 8
  • 1
ブルドーザーを走らせ、田面を高精度に均平化する

コマツはインドネシアで農業用ブルドーザーを拡販する。同国の自社工場内に運転トレーニング施設を設置済み。インドネシアはコメを輸入に頼っているが、食料安全保障への関心が世界レベルで強まる中、自給自足体制を目指して新田開発を進めている。「地面が軟らかいため、トラクターより接地圧の低いブルドーザーが有利」(小川啓之コマツ社長)とみて、政府当局の動きなどもにらみつつ普及を図る。

コマツの農業用ブルドーザーは低い接地圧と、全球測位衛星システム(GNSS)通信技術を生かして、短期間で均平な圃場を整備できる。水田のような田植えはせず、鳥害や病害予防のために鉄などを表面にコーティングした種籾を直まきする。田植え作業や、田植え用の苗を育てる作業などが不要なため大幅に省力化でき、低コスト化にもつながる。ただ、直まき法は田の均平化が必須条件になるため、情報通信技術(ICT)によるコマツの高精度施工の強みを活用する。

トレーニングセンターは、現地法人のコマツインドネシアの工場敷地内に2019年度に開設した。田を模した施設で実際にブルドーザーを走らせ、田面を高精度に均平化する運転方法を指導する。

ブルドーザーはトラクターより高価だが、トラクターは1年の間で使用期間が1カ月程度に限られるのに対し、ブルドーザーはアタッチメントを付け替えれば道路土木など一般工事に使えるため「稼働率を考えれば採算性でトラクターと勝負できる」(小川社長)とみる。近隣のタイやインドはトラクターがすでに普及しており、インドネシアを未開拓の有望市場と位置付けて浸透を目指す。

日刊工業新聞2022年6月7日

キーワード

関連する記事はこちら

特集

このサイトでは、アクセス状況の把握や広告配信などのためにクッキー(Cookie)を使用しています。オプトアウトを含むクッキーの設定や使用の詳細についてはプライバシーポリシーページをご覧ください。

閉じる