機関車から置き換え、JR東日本が量産する「砕石輸送の気動車」の性能
JR東日本は砕石輸送用の気動車「GV―E197系」と車両の入れ替え作業などをする事業用電車「E493系」の量産先行車を報道公開した。1年かけて性能評価をしてきており、2023年度から順次、量産車を投入し、老朽化した機関車・貨車から置き換える。安全性やメンテナンス性の向上が期待できる。
運輸車両部の菊地隆寛車両技術センター所長は「先行車の性能は確認できた。それをフィードバックし、仕様を大きく変える事なく、量産車を投入していく」と述べた。
GV―E197系は、砕石を載せる車両「ホッパ車」を含む6両編成を6編成と、けん引用の車両を2両新造する。編成の両端に運転台があるため、方向転換時の機関車の付け替え作業が不要となるため、効率性や安全性が高まる。
砕石輸送や砕石散布作業のほか、非電化区間の車両の入れ替え作業などもする。
E493系は2両編成を1編成新造する。
日刊工業新聞2022年5月30日