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最長17.5mの水圧式昇降機の使い道は

サンマックスが環境配慮のタワー型発売。防災、スポーツ用途などに
最長17.5mの水圧式昇降機の使い道は

「アクアタワー15メートルシリーズ」(サンマックス提供)

 サンマックス(埼玉県吉川市)は、照明やカメラなどを取り付けて使用するアルミニウム製水圧式昇降機「アクアタワー15メートルシリーズ」を発売した。オプションでかごを取り付ければ人が乗ることもできる。防衛、スポーツ、防災の需要を見込む。価格は外付けのタンク・電動ポンプ付きで250万―750万円(消費税抜き)。月産30台を目指す。

 昇降機の高さは10―17・5メートル。上昇時には、外付けのタンク内の水を電動ポンプで伸縮タワーに送り込む。下降時には本体から水がタンクに戻るため、再利用が可能。

 使用する水の量は約40リットル。タンク内の水に添加物を加えるため、凍ったり管がさびる心配がない。消防車などのポンプからタワーに直接、水を送り込むと電気がない場所でもタワーを伸ばすことができる。緊急避難はしごとしても使用できる。

 一般的な昇降機は油圧式や高圧ガス式、チェーン式だが、水圧式を採用することで油やガスがもれたりチェーンが切れてしまうなどのおそれを解消した。既にゴルフ場の夜間照明用や原子力発電所の点検作業用として引き合いが来ているという。東本社長は「エネルギー問題に配慮した。また、水圧式なので安全に使用できる」と話す。

 サンマックスは1980年に設立。水圧式昇降機のほか、伸縮ポールや防災消防用照明システムなどの製造、販売を手がけている。
日刊工業新聞2016年1月8日中小企業面
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
ちょっと乗ってみたい気がする。スポーツって何に使えるのだろう。棒高跳びの練習?

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