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CESアンベールドから見えてくる新たな競争軸

CESアンベールドから見えてくる新たな競争軸

左はプロジェクターロボット、右上はスキー用のエアバッグ、右下は乳幼児向けに肌に貼り付けて使う体温計

 【ラスベガス(米国)=下氏香菜子】モノのインターネット(IoT)技術を武器に多数のベンチャーが台頭してきた。家電や自動車、生活用品にもセンサーや通信機能が搭載され、IoT市場は急成長。米ラスベガスで6日(日本時間7日)に開幕する世界最大の家電見本市「CES」でもベンチャー企業が新しい機能やサービスで話題をさらっている。ただ、今後競争に勝ち抜くには他社との連携がキーワードになる。

 CES開幕に先駆け有力な次世代製品を紹介するイベント「CESアンベールド」。体温計や衣服といったユニークなIoT対応製品がずらりと並ぶ中、家電ベンチャーのセレボ(東京都千代田区)はIoT対応のロードバイク「オービトレック」を公開し、ひときわ注目を集めていた。

スポーツバイクに搭載した複数のセンサーが運転時の走行データをスマートフォンを介してクラウドに送信。天候や交通渋滞情報といったデータにひもづけ、ユーザーに安全走行を促すなどさまざまなアドバイスをする。

<おもしろ商品>
●ブルースパークテクノロジーズ
乳幼児向けに肌に貼り付けて使う体温計。スマホで24時間温度状態を管理できる。

●セレボ
プロジェクターロボット。位置情報や時間などをあらかじめ指定しておけば、好きな場所に見たいコンテンツを映し出せる。たとえば朝起きて、寝たままの状態で壁にすきな映像をうつして楽しめる。

●ログバー
音声翻訳端末、USBのような大きさで音声で簡単に翻訳する。スマホアプリより自然で手軽につかえる。日本語、英語、中国語に対応。今後対象となる言語を増やす。

●インアンドモーションテクノロジー
スキー用のエアバッグ。センサー搭載で地面にぶつかる前にふくらみ衝撃を和らげる。スマホで姿勢なども可視化できる。

●グリーンIQ
庭に設置する水やり用のスプリンクラーをスマホを介して自動制御できる機器。

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日刊工業新聞2016年1月6日の記事に加筆
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
CESに関しては現地取材している記者が随時リポートします。アンベールドは自分も一度取材に行きましたがほんと熱気がありますね。去年くらいからCES全体がIoT祭り。さてどこが儲けるのか?最後はグーグルとかになっちゃうのは・・。でもセレボの岩佐さん、頑張っているな。

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