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SCREENが燃料電池用部材に参入して生かす技術

SCREENホールディングスは、燃料電池用部材市場に参入した。子会社SCREENファインテックソリューションズ(京都市上京区)と三菱商事の子会社が提携。膜・電極接合体(MEA)を量産、販売する。量産能力や販売目標は非公表。SCREENは装置メーカー。MEA製造装置も手がけていたが、培った装置技術などの応用で部材を量産する。一方、同装置販売については今後、終了する方針という。

SCREENグループ会社が量産し、販売は三菱商事の子会社が担う。MEAは固体高分子型燃料電池の耐久性や性能を左右する重要部材。SCREENは10年近く前に液晶製造装置で培った塗布・乾燥技術を用い、電解質膜に電極触媒を直接塗工して乾燥させるMEA量産技術を開発。ロール・ツー・ロールで量産性に優れた製造装置を展開していた。

日刊工業新聞2022年4月7日

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