「要望通り供給できない」ダイハツ、部品確保へ社長が語ったこと

2022年3月期世界生産は150万台程度に

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フル生産で1台でも多く届ける(大分県中津市のダイハツ九州大分第2工場)

ダイハツ工業の2022年3月期の世界生産は、当初計画比1割強減少し、150万台程度になる見通しだ。部品不足やコロナ禍によるロックダウン(都市封鎖)、社内感染による工場の操業停止が国内外で相次いだ。前期比では8%程度のプラスに転じる見通しだ。「軽自動車も小型車も顧客の要望通り(の納期で)供給できないのが悩みだが、できる限り届けたい」(奥平総一郎社長)と、部品確保に全力を挙げる。

22年3月期の世界生産は3月に約15万台生産できると150万台程度で着地する見込み。ダイハツの21年度の当初生産計画は推定170万台。2月は操業を止めず堅調だったが、通期では計画を割り込む公算が大きい。夜勤も実施しているが、操業計画に対し、生産能力いっぱいの状況。

ただ、コロナ禍で大幅に減少した21年3月期の139万台からは増加に転じる見込み。

国内ではコロナ禍で短距離や1人での移動に向く安価な軽自動車のニーズが根強い。21年11月には商用車を除く自社開発初の小型ハイブリッド車(HV)を発売した。納車や契約の後れも加わり、主力の軽自動車は潜在需要が膨らんでいる。

一方、東南アジアではマレーシアとインドネシアに工場を構える。ロックダウンや洪水などで思うように生産できていないが、インドネシア市場は減税措置などで回復傾向がみられるという。

コロナ禍の収束は依然見通せず、ロシアによるウクライナ侵攻で排ガスを浄化するパラジウムなど原材料も高騰。「調達不足にならないように手配している」(奥平社長)とし、半導体の電装部品やパラジウムなどを安定的に確保する考え。

日刊工業新聞2022年3月29日

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