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三井住友建設など開発、生産性を2割高めるスプリンクラー新工法の仕組み

三井住友建設など開発、生産性を2割高めるスプリンクラー新工法の仕組み

共同住宅向けスプリンクラー配管をループ状にした「パラソループ工法」

三井住友建設はヤマトプロテック(東京都港区)、三井化学産資(同文京区)と、共同住宅向けスプリンクラー配管敷設の新工法を開発した。従来は配管を個別に敷設していたが、主配管をループ状にして配管敷設作業を減らし、省力化できる。都内で施工中の共同住宅の建設工事の一部住戸に適用し、従来工法に比べ配管長さを約40%低減して生産性を約20%向上できる。

従来工法「ヘッダー工法」は、スプリンクラーのヘッド数に応じた多口継ぎ手(ヘッダー)を、天井点検口を設けたユニットバス内の天井スラブに設置し、各スプリンクラーヘッドまで配管を個別に敷設していた。また、多数の配管が水回りの遮音壁を貫通する必要があり作業に多くの時間を要した。

新工法「パラソループ工法」は、天井スラブ面に敷設するスプリンクラーの主配管をループ状に変更し、天井スラブ面に敷設する作業員の負担を軽減。今後、懸念される少子高齢化に伴う作業員不足の解消につなげる。

また、水回りの遮音壁を貫通させる配管が主配管の2カ所で済むため、貫通部の処理作業を省力化できる。

今後、3社は各種配管パーツの開発を含め新工法の施工性を改善し、実際の共同住宅の建設現場に導入する。

日刊工業新聞2022年3月24日

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