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《ザ・年男》申年生まれの経営者たち♯2

《ザ・年男》申年生まれの経営者たち♯2

日本ゼオンの古河会長

**日本ゼオン・古河直純会長
 次の申年にはもう会社にいないだろう。そう思うと、企業風土改革をやり残した感が強い。社長時代に従来のやり方ではかなり難しい経営目標を掲げた。意識を変えて挑んでほしいと促してきたつもりだが、成果は今ひとつだ。2016年は試行錯誤している皆と1杯やる機会を増やし、その頑張りを後押ししたい。それが会長の役割の一つだと思うし、楽しみでもある。
(昭和19年生まれ)

東洋紡・楢原誠慈社長


 還暦を迎えたのを機に原点に戻り、会社の5年後、10年後を考えたい。最近良い会社の条件についてよく考える。安定してステークホルダーに報い、企業の社会的責任を果たし、夢を持ち成長し続けることだと思う。昨年は企業不祥事が多かった。当社はグループ幹部を集めて製品の安全性を再確認した。慢心せず、企業理念の「順理則裕」に沿った企業運営を続ける。
(昭和31年生まれ)

東北電力・原田宏哉社長


 申年にちなんで思い起こされる「見ざる聞かざる言わざる」の格言。「人の欠点や物事の悪い面には無関心で触れない方がよい」とされるが、電力小売り全面自由化を迎える年。「経営環境をしっかり見る」「お客さまのご要望、地域社会のご意見をしっかりお聞きする」「丁寧な説明、情報公開を心がけ、しっかり話しをする」ことに注力し、事業にプラスの事柄には大いに関心を持ちたい。
(昭和31年生まれ)
日刊工業新聞2016年1月1日付記事から抜粋
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
丙申(ひのえさる)は物事の輪郭がはっきりし、成熟するといわれる。また「さる」には魔除けや伸びるという意味もあるそうです。

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