ヤマハ発動機が投入「電動スクーター」実証実験モデルの性能
ヤマハ発動機は、エンジン排気量125ccクラスの原付2種相当の電動スクーター「E01=写真」の実証実験用モデルを7月から日欧アジアで順次導入する。企業や自治体、官公庁向けに計500台をリース販売する。利用者ニーズや周辺ビジネスの可能性を探る。
E01は強度・剛性に優れる新フレームを採用しており、都市間移動に適した走行性能と、渋滞時など低速での操作性を併せ持つ。バッテリーは車両固定式で、充電1回当たりの航続距離は104キロメートル。
走行履歴やバッテリー残量などをリモートで確認できるコネクテッドシステムを搭載する。本社工場(静岡県磐田市)で生産する。
日本では全国で100台をリースする。リース期間は3カ月で、料金は月額2万円(消費税込み)。5月に購入者を募集する。アジアでは台湾、インドネシア、タイ、マレーシアで導入する。
同社は3月に欧州にエンジン排気量50ccクラスで原付1種相当の電動スクーター「ネオス」を発売するなど電動車投入を積極化している。2024年までに10モデル以上投入し、50年には2輪車の90%を電動車とする計画。
日刊工業新聞2022年3月21日