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安川電機が新たな協働ロボット、従来よりも短いアームが実現すること

安川電機は手元作業性を強化したショートアーム仕様の人協働ロボット「モートマン―HC10SDTP=写真」を発売した。従来機種よりもアームの長さを300ミリメートル減の900ミリメートルにすることで、動作速度が10%向上した。人に近い作業領域や専有面積を実現。人からロボットへの作業置き換えを容易にする。価格はオープン。

ショートアーム仕様の協働ロボットは可搬質量10キログラム。既存機種よりもアームを短くすることで作業性の強化に加え、人と近い領域で作業できるようになり、設備の省スペース化を実現した。ロボットが最短距離で搬送・作業するため時間短縮にも寄与する。

同協働ロボットは全軸において、国際電気標準会議(IEC)が規定する保護等級「IP67」の防塵・防滴機能を備える。表面塗装はアクリルウレタン塗装、先端フランジの材質はステンレスを採用し、水洗が必要な用途での使用も可能。自動車や機械部品、食品、化粧品などのハンドリング・組み立てに加え、工作機械への加工対象物(ワーク)の投入など多様な工程での利用を想定する。


日刊工業新聞 2022年3月9日

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