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三菱マテリアル「スパッタリングターゲット事業」撤退の背景

三菱マテリアルは、スパッタリングターゲット事業から2024年3月までに撤退する。スパッタリングターゲットは半導体関連の薄膜形成材料の一つで、アジア勢などの台頭で競争環境が激化。将来的に収益力向上が見込めないと判断した。

顧客には個別に説明し、23年3月から順次、製造と販売を停止する。同事業は1983年にスタート。自社で精製した純度の高い原料を使い、三田工場(兵庫県三田市)で生産してきた。21年3月期の事業売上高は約100億円で、当該業界における国内シェアは約5%。

同社は事業の選択と集中を推進。今回の事業撤退が業績に与える影響は軽微としている。

日刊工業新聞2022年2月17日

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