AR・AIで“海洋”演出、早大などが開催する新感覚コンサートが面白い!
早稲田大学大学院経営管理研究科の川上智子教授らは幅広い異業種による産学連携で、海洋資源保護をテーマにした体験型コンサートを開く。大画面での水中映像や拡張現実(AR)、プロジェクションマッピングなどを用いた演出で新たなファンを開拓。クラシック音楽の初心者向けのビジネスチャンス拡大に取り組む。
川上教授らが代表の「クラシカエール実行委員会」による新感覚のコンサートは5回目。タイトルは「旅するエール~プレイ・フォー・ザ・ブルー・オーシャン」。演目に合わせてスマートフォンをかざして見るARや、指揮者の手の動きに連動する演出動画を活用する。東京大学発ベンチャーによるサンゴ礁の解説もあり、各国の海へ旅をしたような体験を提供する。
演目はドボルザーク交響曲第8番など。恒例の人工知能(AI)作曲家「AIVA」(エイヴァ)の活用では、沖縄民謡風の楽曲を初演する。3月6日にミューザ川崎シンフォニーホール(川崎市幸区)で開催する。指定席5900円、学生など3000円。
日刊工業新聞2022年2月10日