IHIとインドネシア国立大が挑む、農業残さで発電する仕組み
IHIは、インドネシアの国立バンドン工科大学と、農業残さをバイオマス燃料にして石炭火力発電所での混焼に活用するための共同研究を始めた。廃棄されているトウモロコシやコメの残さを石炭火力発電に混ぜ、二酸化炭素(CO2)排出削減を目指す。3月末まで実施する。
インドネシアの発電量の約70%を占めるジャワ島を中心に、トウモロコシの茎や葉、コメのもみ殻を回収し、石炭火力発電所に輸送する方法を検証する。IHIがバイオマス混焼・専焼の発電所を手がけた経験を生かし、混焼実験など技術面も検討する。
インドネシアでは発電能力の約50%を石炭火力発電が占める。バイオマスを混ぜて発電し、CO2排出を減らす技術が必要となっている。IHIはバンドン工科大と2013年から褐炭の有効活用などで協力しており、関係を広げる。
日刊工業新聞2022年2月10日