関電など導入検討、「アンモニア貯蔵・再ガス化船」とは?
関西電力は液化アンモニアの受け入れと貯蔵、再ガス化に対応する船「浮体式貯蔵再ガス化設備(FSRU)=写真」について、商船三井と三菱造船とともに導入の検討を始めた。
アンモニアは燃焼時に二酸化炭素(CO2)を排出しないクリーンエネルギーとして将来の需要増加が見込める。液化天然ガス(LNG)で実用化されているFSRUは陸上に貯蔵タンクや再ガス化設備を建設するよりも工期が短く、コストも安いメリットがある。
アンモニア用のFSRUは商船三井と三菱造船が、船の主要寸法やタンクサイズ、機器の配置と出力などの概略設計を完了している。関西電力は両社と国内外のアンモニアFSRU導入に向けてアンモニアの需要、周辺設備の設計などの検討を進める。検討の期限は設けていない。
日刊工業新聞2022年2月8日