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JAXAが宇宙飛行士のストレス状態を評価する新手法開発へ

米国やロシアよりも強力なマーカーを見つける
JAXAが宇宙飛行士のストレス状態を評価する新手法開発へ

筑波宇宙センター内にある閉鎖環境適応訓練設備(JAXA提供)

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、国際宇宙ステーション(ISS)での宇宙飛行士の精神心理的ストレス状態の評価手法の開発を目的に、閉鎖空間環境でのストレスのマーカー(指標)を調べる研究に乗り出す。被験者に閉鎖空間での作業や制限によるストレスをかけ、血液中のたんぱく質や声のトーン、表情などの変化を調べる。その中から最適な測定項目を特定し、宇宙飛行士の健康管理手法の開発につなげる。

 米航空宇宙局(NASA)では火星有人探査という長期ミッションを模擬した閉鎖空間での実験を行い、カメラやセンサーで行動を調べる研究を実施している。総括責任者である緒方克彦宇宙飛行士運用技術ユニット長は「宇宙飛行士の精神心理的な健康状態について、唾液や尿の採取といった簡便で客観的に診断する方法が求められている。米国やロシアよりも強力なマーカーを見つけたい」と意気込んでいる。
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日刊工業新聞2015年12月28日 科学技術
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
これまでは2週間に1回、精神医学や心理学の専門家とビデオ問診することが唯一の評価手段だったとか。まず来年2月に健康な成人男性8人を募集・選抜し、1回目の閉鎖実験を2週間実施するという。

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