コマツが大型ブルドーザーを15年ぶり刷新、向上した性能は?
コマツは大型ブルドーザーを15年ぶりにモデルチェンジし、「D475A―8R」として発売した。後進時のエンジン出力向上やメインフレームの耐久性増強などにより、生産性を従来機より16%向上。自動変速機能の追加などで、最適な作業量と燃費バランスが実現可能になった。消費税抜きの価格は2億2568万円。国内市場向けに年間3台の販売を目指す。
夜間作業時にライトの反射光を抑える黒色塗装作業機や前方外装の構造簡素化で、外観デザインも一新した。安全な昇降とアクセス性をサポートするプラットフォームを設置。ダスト侵入防止・清掃性を改善したモノコックキャブにより、メンテナンスを容易にした。
運転席の振動を軽減した新型キャブマウント、オペシート・レバーの最適配置で操縦者の疲労を減らし、快適な作業をサポートする。情報通信技術(ICT)対応では車両稼働状況を管理できるコマツプラスを標準搭載している。鉱山会社の独自の管理システムにおいてマシンコントロールや、遠距離でのテレオペレーション、自動運転化にも対応可能な設計とした。
日刊工業新聞2022年1月13日