ダイハツ「タフト」「ロッキー」で採用、デンソーが開発した世界最小「ステレオ画像センサー」の実力
デンソーは、前方の車や歩行者などをカメラで検知する小型ステレオ画像センサーで、性能や機能を高めた軽自動車向け製品(写真)を開発した。大きさや低価格は維持しながら、前方車両を検知する距離を伸ばし撮影感度を向上。衝突回避支援ブレーキの対応速度向上や、夜間の歩行者検知が可能になる。
今回の製品は2世代目で、レンズとレンズの間の距離を初代と同じ80ミリメートルから変えずに性能や機能の向上を図った。識別能力が高い画像処理チップを追加採用し、高感度の画像センサーに変更するなどして実現した。前を走る2輪車の衝突回避支援や、道路標識の認識支援などもできるようにした。
通常、性能を高めるにはレンズ間の距離を広げる必要があるという。今回の製品は世界最小サイズで、すでにダイハツ工業の軽自動車「タフト」や小型乗用車「ロッキー」などに採用されている。
日刊工業新聞2022年1月6日