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トヨタが米国新車販売で初の首位、社長が語ったこと

トヨタ自動車が2021年の米国の新車販売台数で、海外の自動車メーカーとして初めて首位になった。21年の販売台数は前年比10.4%増の233万2262台で、首位を保ってきた米ゼネラル・モーターズ(GM)を約11万台上回った。半導体不足で大幅な減産に陥ったGMや米フォード・モーターと比べ、トヨタは影響を抑えたことが販売増につながった。

ロイター通信によればGMは1931年以来、米国での販売首位を維持してきたという。GMの21年の販売台数は同12.9%減の221万8228台で、半導体不足による生産減が響いた。

トヨタも半導体や新型コロナウイルスの感染拡大による部品供給不足などで、米国を含め国内外で生産調整しているが、生産車種の切り替えや販売店間での在庫状況の見える化など、製販両面での対策が功を奏した。また電動車販売が好調で、21年の販売台数は同73.2%増の58万3697台に伸びた。

5日、報道陣の取材に応じた豊田章男社長は「選んで下さった顧客や生産、販売に従事してくれた米国の従業員に感謝したい。『町いちばん』を掲げ、現地で必要とされる自動車会社を目指した結果だ」と感謝を述べた。

他の日系大手ではホンダが同8.9%増の146万6630台。日産自動車は同8.7%増の97万7639台だった。

日刊工業新聞2022年1月5日

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