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民間マンション初採用、スゴい強度の「省合金ステンレス鋼」とは?

民間マンション初採用、スゴい強度の「省合金ステンレス鋼」とは?

民間マンションの手すりに初採用

日鉄ステンレスの省合金二相ステンレス鋼「NSSC2120」が室蘭工業大学とアピック(北海道旭川市)が共同開発した高層マンション向けベランダ手すり「スカイプレックス」に使用され、民間マンションに初めて採用された。自然災害の激甚化が懸念される中、高層物件で要求される高い強度、耐食性が評価された形だ。

NSSC2120は高い耐食性に加えて高強度が特徴で、これまでに水門や橋梁、トンネルなどの公共分野で広く採用されてきた。今回の採用を機に民間部門でも普及を図る。

スカイプレックスの支柱材は、日鉄ステンレス系のNSステンレス(東京都千代田区)が製造を担当し、グループ一体でのソリューション提供にも注力していく。

一般的にNSSC2120はニッケル系の基準鋼種「SUS304」から代替した場合、原料であるニッケルの含有量を約4分の1に抑えられるという。

日刊工業新聞2021年12月27日

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