「想定以上に伸びる」半導体装置の販売高、成長率はさらに上振れか
11月の販売高は、前月比3・6%増の2815億円
日本半導体製造装置協会(SEAJ、東京都千代田区、牛田一雄会長)が発表した日本製半導体製造装置の11月の販売高(速報値、9―11月の3カ月平均)は、前月比3・6%増の2815億8900万円で2カ月ぶりのプラスに転じた。3カ月平均の販売高としては、過去3番目の高水準となった。前年同月比では58・3%増。第5世代通信(5G)の普及やデータセンター投資の増加、自動車の電動化などを背景に需要が拡大している。
SEAJは2021年度の販売高予想を前年度比36・9%増と公表している。ただ「11月単月の販売高が想定以上に伸びた。これを踏まえると、21年度通期予想の成長率もその時と比べて乖離(かいり)が生じる」(SEAJ)と、上振れも視野に入れている。
日刊工業新聞2021年12月24日