ベンチャー向けサイバーセキュリティー、無料プランの狙いは?
福利厚生サービスを手がけるオフィシス(東京都新宿区)はサイバーセキュリティーの無料プランの提供を始めた。ベンチャー企業を対象に15ギガバイトまで無料で使用できるようにする。有料アカウントは月額600円から。
同社のサービス、DR.REMOTE(ドクターリモート)はゼロトラストセキュリティーの仕組み。1つのデータを分割して保存する。サイバー攻撃を受け、データの断片が漏洩した場合も分割前のデータを復元できない。
同社の調査では、スタートアップ企業の管理職444人のうち、約7割が「自社のサイバー攻撃対策に不十分さを感じている」と回答した。理由として、予算や労力不足を挙げた。田野宏一社長は「プレシリーズA以降の拡大フェーズに入ったベンチャー企業に狙いを定め、金額も抑えた」と話す。今後は利用者1万人を目標にしながら、他社のSaaS(サービスとしてのソフトウエア)サービスに機能を提供していくことで事業拡大をめざすという。
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