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独自の「折り」技術を生かした立体広告ディスプレーが面白い

OUTSENSEが製品化へ
独自の「折り」技術を生かした立体広告ディスプレーが面白い

立体広告ディスプレーのモックアップ

OUTSENSE(東京都大田区、高橋鷹山社長)は、独自の「折り」技術を生かした立体広告ディスプレーについて、2022年度の製品化を目指す。さまざまな立体形状とプロジェクションマッピングなどの技術を組み合わせ、よりインパクトのある広告展示を可能にする。21年度中に試作品を完成させる。

折り技術によりデザインの自由度を高めた立体形状に、プロジェクションマッピング投影やXR(仮想現実〈VR〉や拡張現実〈AR〉の総称)技術を掛け合わせて、さらに奥行き感を強調するなどの効果を生み出す。立体広告のバリエーションを広げて、XR技術の拡大も期待する。

ディスプレーは折り畳みできるため輸送や展開収納が簡単。イベントや駅など一時的な場での活用も見込む。すでにモックアップモデルを使って原理実証を行っている。

簡易的な形状に関してはある程度製造方法を確立しているが、製品化にあたり複雑形状の製造方法や施工方法も標準化、規格化を目指す。試作品完成後は、展示会への出展や実証を計画する。

OUTSENSEの折り技術は、将来的には建築物の壁面などへの採用を目指しており、現在は前段階としてパーテーションなどの折り製品の開発に取り組んでいる。輸送や施工の効率化、多様な形状を実現する自由度を強みとする。

日刊工業新聞2021年9月30日

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