後継機が宇宙へ、準天頂衛星「みちびき」が担う役割
政府は、2010年に打ち上げた地球上の位置と時刻を正確に特定できる準天頂衛星「みちびき」初号機の後継機を10月25日に打ち上げる。種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)から、三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)の大型基幹ロケット「H2A」44号機で打ち上げる予定。みちびきは現在4機体制で運用しており、23年度をめどに7機体制を確立し測位精度の向上を目指す。
衛星測位は、人工衛星からの信号を受信して地球上の位置や時刻を特定する技術。現在、みちびきに対応している製品カテゴリーは約40種類。自動車の測位補強サービスや、海洋分野の波高推定システムなどに使われている。
今回打ち上げる後継機は、初号機よりも設計寿命が5年長い約15年で耐久性に優れており、発信する信号数が増加している。
日刊工業新聞2021年9月11日