ヨシ紙を原料にした“エコ花火玉”を生産
柿木花火工業が地産地消
柿木花火工業(滋賀県長浜市)は、地元滋賀県産のヨシを原料に用いた花火生産に乗り出した。環境対応性の高いヨシ紙として花火玉を覆う外皮にする。イベント用花火の需要が増えて夏場以外の需要が増える中、地産地消の付加価値製品投入で存在感を高める狙い。
花火は火薬を覆うボール紙の玉皮が打ち上げ時に破片となって落下し、散らばってゴミになる。回収には多くの労力と費用がかさむ。柿木花火工業は環境製品として、米のもみ殻の微粉末を生分解性プラスチックにして、割れやすく破片が細かく散らばって、水に溶けやすい玉皮を手がけている。
ただ中国産など安価な海外製花火の台頭もあり、「エコ花火」の第2弾として地元産のヨシを使った花火を開発した。二酸化炭素(CO2)の吸収や光合成による酸素を生成できるヨシは琵琶湖でも多くある。枯れたヨシを刈り取って紙にすると環境貢献度が高まる。柿木花火は水に溶けやすいヨシを地元の大手文具メーカーから購入して玉皮にした。
柿木花火は1960年設立。15年11月期売上高は7000万円の見通し。滋賀県を中心に受注し、企画から生産、打ち上げ作業など、花火に関して一括で担う。花火は大きな現場だと受注総額は1000万円規模になるという。
最近は夏場の花火大会以外に、イベント会場やアトラクションなどで季節を問わない小規模需要が増えている。こうしたニーズをエコ花火で、すくい上げたい考えだ。
花火は火薬を覆うボール紙の玉皮が打ち上げ時に破片となって落下し、散らばってゴミになる。回収には多くの労力と費用がかさむ。柿木花火工業は環境製品として、米のもみ殻の微粉末を生分解性プラスチックにして、割れやすく破片が細かく散らばって、水に溶けやすい玉皮を手がけている。
ただ中国産など安価な海外製花火の台頭もあり、「エコ花火」の第2弾として地元産のヨシを使った花火を開発した。二酸化炭素(CO2)の吸収や光合成による酸素を生成できるヨシは琵琶湖でも多くある。枯れたヨシを刈り取って紙にすると環境貢献度が高まる。柿木花火は水に溶けやすいヨシを地元の大手文具メーカーから購入して玉皮にした。
柿木花火は1960年設立。15年11月期売上高は7000万円の見通し。滋賀県を中心に受注し、企画から生産、打ち上げ作業など、花火に関して一括で担う。花火は大きな現場だと受注総額は1000万円規模になるという。
最近は夏場の花火大会以外に、イベント会場やアトラクションなどで季節を問わない小規模需要が増えている。こうしたニーズをエコ花火で、すくい上げたい考えだ。
日刊工業新聞2015年12月4日中小企業・地域経済面