未来技術遺産に登録された「ベアリング設計図面」とはどんなもの?
日本精工は、国立科学博物館が認定する「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」に同社の2品が登録された。過去の科学技術史における重要な資料であるとともに、未来へ引き継ぐべき遺産として認められた形だ。
2品のうち一つ目は日本に現存する最古のベアリング設計図面である「転がり軸受第1号設計図」。国産第1号の非分離型ラジオスラスト玉軸受の図面となった。もう一つは、ベアリング内部への異物の侵入を防止する目的で1980年ごろに発明した「トランスミッション用密封クリーン玉軸受」。自動車向けトランスミッションの耐久性や信頼性の向上に大きく貢献した。
日刊工業新聞2021年9月6日